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渥美灰釉芦鷺文三耳壺

あつみかいゆうあしさぎもんさんじこ

概要

渥美灰釉芦鷺文三耳壺

あつみかいゆうあしさぎもんさんじこ

工芸品 / 平安 / 中部 / 愛知県

愛知県

平安

砂質に富んだ灰黄色の粗い素地を紐土巻き上げ造りした跡、外面を木型でたたき締めて成形した、やや胴径の大きな撫肩の陶製壺。わずかに外反りする口縁帯を外方に折り曲げている。肩に三個の縦耳をつけるが、耳は粘土紐を二本合わせ、上下に菊座を刻す。肩の上端と胴との境に二重の刻線を襷がけに、その交点に放射状の花文、残る他の一面に芦の生える流水に鷺の群れる様をいずれも刻線で描いている。外底は平底。

総高39.3 口径16.5 胴径34.0 底径13.5 (㎝)

1口

愛知県陶磁美術館 愛知県瀬戸市南山口町234

重文指定年月日:19760605
国宝指定年月日:
登録年月日:

愛知県

国宝・重要文化財(美術品)

渥美古窯特有の胎土を有し、かつ造形にも窯の特色をあらわしている壺。平安時代特有の縦耳や優雅な文様に時代色がよくあらわれていると共に、紐座の菊文様などに見られるように装飾技術に富んでいる。国宝秋草文壺よりもやや奔放な作風であるが、ほぼ同時期の作と推定されている名品。

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