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渥美 灰釉壷(伝 一本松経塚出土)

あつみ かいゆうつぼ(でん いっぽんまつきょうづかしゅつど)

概要

渥美 灰釉壷(伝 一本松経塚出土)

あつみ かいゆうつぼ(でん いっぽんまつきょうづかしゅつど)

考古資料 / 平安 / 東北

平安後期

口頸部は外反して開き、口縁端部は薄い玉縁状。肩部はなで肩で、胴長の器形を呈する。粘土紐輪積み成形で、器外面の調整は、肩部が回転ナデ、胴部は縦位のヘラ削りである。内面は露…

口径 10.2㎝、底径 8.6㎝、器高 25.9㎝、胴部最大径 18.0㎝

1口

盛岡市指定
指定年月日:20120720

有形文化財(美術工芸品)

岩手県盛岡市繋 一本松経塚出土。
渥美窯群大アラコ窯産の製品と考えられる。年代は12世紀前半代が想定される。
岩手県内において渥美窯製品は、平泉の奥州藤原氏との関連が想定されており、この壷も平泉を経由してもたらされたと考えられる。盛岡と平泉との関連性が窺える資料である。
一本松経塚から出土した灰釉壷は、口縁部の一部が欠損しているが、ほぼ完形品である。緑色がかった黄土色の美しい灰釉が全面に施されており、東北地方においても稀有な優品といえる。

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