渥美 灰釉壺
あつみ かいゆうつぼ
概要
渥美 灰釉壺
あつみ かいゆうつぼ
岩手県
鎌倉
壺は口縁部の一部を欠いている。
胴部外面には、窯内で隣接して置かれていた製品との接着による剥離が認められる。
口縁は玉縁、口頸部は外反して開き、体部は倒卵形である。粘土紐の輪積みによる成形であり、内外面ともナデやヘラ削りによって調整されている。また胎土には緻密な粘土が使用され、色調は灰白色である。外面には灰釉がかかる。内面底部付近に降灰の痕跡が認められない点や滴れ落ちるような灰釉のかかり具合から判断して、自然釉ではなく施釉と考えられる。釉の色調はやや緑色の強い緑黄色であり、器面全面に薄く施釉した後、滴れ落ちるようにかけられている。
法量は最大高25.9cm、口径10.6cm、頸部最小径8.2cm、体部最大径18.2cm、底部径8.2cmである。
1点
岩手県盛岡市本宮字荒屋13-1
岩手県指定
指定年月日:20141107
有形文化財(美術工芸品)
盛岡市繋の一本松経塚から出土