滝呂神明神社磁器狛犬
たきろしんめいじんじゃじきこまいぬ
概要
美濃では19世紀初頭に磁器生産を開始し、滝呂神明神社磁器狛犬が製作された19世紀中葉は、磁器の生産量が急増していく時期である。また、滝呂では、京都の聖護院より「滝呂焼」の銘を受け御用焼を焼いており、幕末には奈良茶碗350人前を聖護院に納めたという文書も残されており、質の高い磁器製品を製作することが可能な地域だった。滝呂神明神社磁器狛犬には製作者が記されていないため、どこで製作されたかは定かではないが、そのような歴史的背景のもと、これらの磁器狛犬は製作され、滝呂神明神社に奉納されたものとみられる。