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青銅誕生釈迦仏立像

せいどうたんじょうしゃかぶつりゅうぞう

概要

青銅誕生釈迦仏立像

せいどうたんじょうしゃかぶつりゅうぞう

金属像 / 奈良 / 中国・四国 / 山口県

山口県

奈良時代

材質は青銅で、銅を中心に錫10%程度、鉛3%程度を含み、その他微量のビスマス・銀・ヒ素を含む。全体的に腐食が激しく、現状では仏像表面を詳細に観察することはできない。頭部は肉髻相を示すが、若干仏像の中心線より右側にずれる。顔は鼻と左耳だけ認識できたが、それ以外の部分は判断できない。上半身は裸身、反り身で腹部をやや前方に出す。天を指す右手はほぼ直上に五指を揃えて伸ばす。左手は肘以下が折損するが、肘をわずかに曲げ、裳の中央部にほぼ接していたものと考えられる。蓮肉の底部には円形の枘が付くが、台座は出土していない。

総高9.8㎝、像高5.5㎝、重量56.0g

1躯

山口県防府市桑山二丁目1番1号

防府市指定
指定年月日:20120508

防府市

有形文化財(美術工芸品)

本像は平成14年(2002)実施の周防国府跡第136次調査(国衙4丁目)において、直径17㎝の穴の中に置かれた状態で出土した。埋納されていたと思われる。
東隣の第86次調査地(平成6年調査)では、溝SD180から8世紀後半の遺物が出土しており、この調査区でも同時期の土師器、須恵器が出土している。

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