彫漆箱 「朝露」 ちょうしつはこ「あさつゆ」

漆芸 / 昭和以降 

音丸淳 (1929~2005)
おとまる じゅん
平成3/1991
乾漆、漆塗、彫漆
高13.6 24.2×18.3
1合
文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)
第38回日本伝統工芸展
国(文化庁)

 彫漆は、厚く塗り重ねた漆の層を彫刻して文様を表す技法である。朱漆や黒漆を塗り重ねて彫るものを堆朱、堆黒という。中国の宋・元代に盛んになり、室町時代頃から我が国でも行われるようになった。
 本作品は、初夏の尾瀬に咲き乱れる水芭蕉の花を彫漆で表現している。素地は、麻布を漆で貼り重ねた乾漆で、白、黄、朱、白、黄、朱、白、黒の順に漆を1~7回ずつ塗重ね、これらの漆の層を彫って水芭蕉の花と葉を表し、真珠を象嵌して花弁に降りた朝露を表現している。

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