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書状 佐川田喜六宛 七日 「昨日は被召寄」

しょじょう さがわだきろくあて なのか さくじつはめしよせられ

概要

書状 佐川田喜六宛 七日 「昨日は被召寄」

しょじょう さがわだきろくあて なのか さくじつはめしよせられ

江戸 / 日本

松花堂 昭乗  (1582-1639)

しょうかどう しょうじょう

日本

江戸時代初期/17世紀前期

紙本墨書

29.5×44.4㎝

1

広島県廿日市市大野亀ヶ岡10701

海の見える杜美術館

 三筆の中で最もリズミカルな線の流れが目立っている。尊朝法親王について青蓮院流を学び、真言宗の僧であるところから大師流をも極め、漢字の筆法にその片鱗を見せる。石清水八幡宮の社僧、書画を能くし水墨画にも秀逸な作品を残し、瀧本坊住職となったので滝本昭乗とも呼ぶ。風雅な文化人として近衛信尋・小堀遠州・石川丈山・江月宗玩・沢庵宗彭など当時の名士との交友が広い。 この書状は茶湯に関連して茶道具や茶花への愛着が知られ、返し書きに一首詠み足して風流人の面目を見せている。右端裏に見える宛名「佐喜六」は江戸初期の武士佐川田昌俊、大坂夏の陣に東軍永井直勝に従い功あり、歌人で茶湯に親しんだことが知れる。
(『名筆へのいざない―深遠なる書の世界―』海の見える杜美術館2012 解説より)

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