隠元・木庵・即非像 いんげん・もくあん・そくひぞう

日本画 / 江戸 

喜多道矩筆、木庵性瑫賛 (-1663)
江戸時代/17世紀中期
紙本著色
78.3×32.1
1幅
落款:なし

印章:「長」(白文方印)

賛:木庵性瑫「方外学士」(白文方印)「師資契会弟兄同調其/振祖道和融本妙描/成一軸法眼圓照杲々/光輝洞海寰拈提/槌拂示玄要/黄檗木庵瑞賛」「釈戒瑫氏」(白文方印)「清心潔己」(白文方印)


来歴:池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019
・國立故宮博物院特別展『交融之美 神戸市立博物館精品展』図録 2019
・九州国立博物館『黄檗―OBAKU 京都宇治・萬福寺の名宝と禅の新風』図録 2011

隠元隆琦(いんげんりゅうき・1592-1673)、木庵性瑫(もくあんしょうとう・1611-84)、即非如一(そくひにょいつ・1616-71)は、日本における黄檗宗の象徴的な禅師であり、三祖として篤く信仰されてきました。喜多道矩は隠元、木庵、即非の頂相や肖像を数多く手がけましたが、なかでも本作品は隠元・木庵・即非を一幅に描いた珍しい作品です。曲彔に坐す頂相や獅子に腰掛ける隠元像など、無背景の作品が大半を占めるなかで、本作品は山水に三禅師がたたずむさまを描くのも特徴的です。前景では中央に隠元が一段高い岩に正面観で腰掛けて、左手に拄杖、右手に払子を持ちながら、我々を優しい眼差しで見つめています。隠元の右方では、木庵がやや身体を斜めにしながら、右手に払子の柄を持ち、左手で毛端を掴み、視線はやはり我々へと向けています。隠元の左方では、即非が右手で払子を持ちながら、その人差し指と視線、身体を隠元と木庵の方へと向けています。中景左側には迫り立つ山々、流れ落ちる滝、断崖に伸びる樹木が、茫漠とした余白を挟んだ遠景右手には遠山が描かれています。空間構成はややぎこちありませんが、淡い色彩の山水のなかに細密な面貌の隠元・木庵・即非を描いており、他の道矩作品とは異なる目的で制作されたことを伺わせます。

【長崎ゆかりの近世絵画】

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