倚杖羅漢図 いじょうらかんず

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日本画 /  

陳賢筆
ちんけん
明時代末期~清時代初期/17世紀中期
紙本墨画淡彩・紙本墨書
141.9×95.1cm、賛34.4×75.2cm
1幅(賛は別に1幅)
落款:なし

印章:「陳賢之印」 (朱文方印)

賛:木庵性瑫筆 1676-7年(延宝4-5)。

「卓立雲間一短/節飄然物外/看斜陽芝花/折獻深珎重共/翫無人獨自賞/倚杖咲接童子/大阿羅漢像讚/黄檗木庵瑫/和南題」印章:「方外学士」(関防印、白文重廓長方印)「釈戒瑫印」(白文方印)「木庵氏」(朱文方印)

来歴:長崎聖福寺旧蔵→1991神戸市立博物館

参考文献:
・九州国立博物館『黄檗―OBAKU 京都宇治・萬福寺の名宝と禅の新風』図録 2011
・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
・神戸市立博物館特別展『隠元禅師と黄檗宗の絵画』図録 1991

陳賢(生没年不詳、17世紀中頃活躍)は、字を希三といい、初期の黄檗絵画を代表する中国人画家です。彼自身が来日した形跡はありませんが、渡来する黄檗僧らに託して、道釈人物画を送り込みました。そのアクの強い画風は、逸然を開祖とする長崎の「唐絵」成立に大きな影響を与えました。

本図は、延宝5年(1677)開創の長崎・聖福寺の什宝として整えられた観音・羅漢図5幅対のひとつです。現在は、切り離されていますが、当初は隠元の弟子・木庵の賛文が画面上部に付属していました。この賛文は現在、掛幅装になり、当館に所蔵されています。木庵は、この羅漢に「椅杖咲接童子大阿羅漢」と題しています。大胆な陰影を施した生々しい表情と、筆勢をきかせた粗豪な衣文の対照が独特の画面を作り上げています。線描、陰影法ともに高度な技術を深い精神性の内に駆使し、写実より写意を重んじた中国・道釈人物画史上における優品です。

【長崎ゆかりの近世絵画】

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