隠元倚騎獅像 いんげんいきしぞう

日本画 / 江戸 / 日本 

喜多道矩筆、隠元隆琦賛
きたどうくひつ、いんげんりゅうきさん
江戸時代、17世紀中期
紙本著色
121.9×45.2
1幅
落款:なし
印章:「長」(白文方印)
賛:隠元隆琦「臨済正宗」(関防印、朱文楕円印)「不言而信不怒而威獨/跨獅子堂々巍々群機/投轄盡活一棒遼/天奚所為/黄檗隠元自題」「檗山主人」(白文方印)「隠元之印」(白文方印)

隠元隆琦(いんげんりゅうき・1592-1673)は、中国・福建省出身の禅僧。逸然をはじめ、長崎に住む中国人僧俗の招請に応じ、承応3年(1654)63歳で来日しました。のち、諸大名や将軍家、後水尾天皇らの帰依を得て、寛文元年(1661)には、京都・宇治に黄檗山萬福寺を開創しました。日本に黄檗禅を広めたばかりでなく、明朝体、煎茶、普茶料理、隠元豆など、中国のさまざまな文化を伝えた功績が大きい人物です。本図では、払子と拄杖を手に、獅子に腰掛ける隠元禅師が飄々とした姿で描かれています。写実的な顔貌表現や濃密な色彩は黄檗絵画の特徴です。大きく見開いた眼、密集した体毛など、獅子の相貌も強烈である。画面左下に「長」(白文方印)が捺され、作者は寛文3年(1663)に萬福寺で歿した喜多道矩と考えられています。画面上部には隠元による題賛も伴う。黄檗絵画に特徴的な濃密な色彩感覚は、江戸絵画にも大きな影響を与えました。

【名品2019】【長崎ゆかりの近世絵画】

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