群仙星祭図 ぐんせんせいさいず

日本画 / 江戸 / 日本 

蘭溪若芝
らんけいじゃくしひつ
寛文9年(1669)
絹本著色
116.0×60.2
1幅
落款:「寛文九己酉季広寒朔旦/烟霞野僧若芝薫沐敬写」
印章:「若芝」(朱文方印)「普馨」(白文方印)「琴棋書画○楽而不淫」(朱文方印)

円い塊のように集まる16人の仙人たちが、鶴に乗る寿老人の飛来を祝っています。中国では「群仙供寿」「群仙慶寿」と呼ばれ、長寿を祝う伝統的な画題です。南極老人星(カノープス)の化身である寿老人の登場に、あるいは見上げて指差し、あるいは両手を合わせて興奮気味な様子。ぎゅうぎゅうと密集し、異様な熱気を漂わせています。若芝の群像表現には長崎に来航した中国人がもたらした緙絲(こくし・タペストリー)に源流があると考えられています。死相が出て真っ黒な李鉄拐は宋末元初に活躍した顔輝の「蝦蟇鉄拐図」(京都・知恩寺)を想起させます。若芝は舶来の文物から学習し、濃密な群仙図をつくりあげました。狩野探幽筆「学古帖」には「問顔輝図式」と題した同種の図様があるなど、17世紀後期には人気の画題でした。奇矯な魅力に富む、若芝の代表的作品。

【名品2019】【長崎ゆかりの近世絵画】

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