群仙星祭図 ぐんせんせいさいず

日本画 / 江戸 

蘭溪若芝筆 (1638-1707 )
江戸時代、寛文9年/1669年
絹本著色
116.0×60.2
1幅
落款:「寛文九己酉季広寒朔旦/烟霞野僧若芝薫沐敬写」

印章:「若芝」(朱文方印)「普馨」(白文方印)「琴棋書画○楽而不淫」(朱文方印)

来歴:小島熊一郎氏→池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019
・國立故宮博物院特別展『交融之美 神戸市立博物館精品展』図録 2019
・神戸市立博物館・長崎歴史文化博物館特別展『我が名は鶴亭』図録 2016
・九州国立博物館『トピック展示 視覚×革命 異国と出会った江戸絵画―神戸市立博物館名品展―』図録 2013
・神戸市立博物館企画展『若芝と鶴亭―黄檗宗の画家たち』図録 2011
・赤木美智「河村若芝の研究―文献と初期作品を中心に―」『フィロカリア』第22号 2005
・神戸市立博物館特別展『隠元禅師と黄檗宗の絵画』図録 1991

円い塊のように集まる16人の仙人たちが、鶴に乗る寿老人の飛来を祝っています。中国では「群仙供寿」「群仙慶寿」と呼ばれ、長寿を祝う伝統的な画題です。南極老人星(カノープス)の化身である寿老人の登場に、あるいは見上げて指差し、あるいは両手を合わせて興奮気味な様子。ぎゅうぎゅうと密集し、異様な熱気を漂わせています。若芝の群像表現には長崎に来航した中国人がもたらした緙絲(こくし・タペストリー)に源流があると考えられています。死相が出て真っ黒な李鉄拐は宋末元初に活躍した顔輝の「蝦蟇鉄拐図」(京都・知恩寺)を想起させます。若芝は舶来の文物から学習し、濃密な群仙図をつくりあげました。狩野探幽筆「学古帖」には「問顔輝図式」と題した同種の図様があるなど、17世紀後期には人気の画題でした。奇矯な魅力に富む、若芝の代表的作品。

【長崎ゆかりの近世絵画】

作品所在地の地図

関連リンク

群仙星祭図チェックした作品をもとに関連する作品を探す

達磨図
達磨図

蘭溪若芝筆、高泉性潡賛

松に白鷹図
松に白鷹図

鶴亭筆

隠元倚騎獅像
隠元倚騎獅像

喜多道矩筆、隠元隆琦賛

達磨図
達磨図

逸然性融筆、隠元隆琦賛

牡丹綬帯鳥図
牡丹綬帯鳥図

鶴亭筆

ページトップへ