雪梅図 せつばいず

鶴亭筆
かくていひつ
宝暦5年(1755)
絖本墨画
120.6×49.2cm
1幅
落款:「乙亥春三月/﨑江鶴亭博」
印章:「疏簾荷香」(白文方印)「南窗主人」(朱文方印02)「暗香浮動月黄昏」(遊印、白文長方印)

S字状に曲がり、白雪の積もる梅樹。雪は背景に淡墨を刷いた塗り残しで表しています。月夜の光を雪が反射する美しさを、光沢のある絖に描き出す趣向は秀逸です。特徴的な梅樹の曲線は優美な枝振りを表現するとともに、画面中央に落款、印章を入れるためでもありました。中央の広い余白に落款、印章を堂々と入れることで均整のとれた構図になり、長崎出身の鶴亭が描いたことも強く主張できます。右上の積雪した枝には、林和靖が詠んだ梅の名句「暗香浮動月黄昏」にちなむ遊印(白文長方印)を捺しています。絵、落款、印章、材質もあわせた総合的な作品として鑑賞すれば、鶴亭が込めた憧れの「暗香」を感じ取れることでしょう。その趣向を理解、共感してくれる人、友がいたことをうかがわせます。唐の香りを込めた、近世墨梅図の名品。

【名品2019】【長崎ゆかりの近世絵画】

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