芭蕉太湖石白鷴図 ばしょうたいこせきはっかんず

日本画 / 江戸 

鶴亭筆 (1722-1785)
かくてい
江戸時代、/18世紀中期
絹本著色
102.4×40.4cm
1幅
落款:「崎江寉亭博製」

印章:「如是主人」(朱文円印) 「鶴亭図書」(白文方印)「煙霞筆底」(遊印、白文長方印)

来歴:1990神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館・長崎歴史文化博物館特別展『我が名は鶴亭』図録 2016
・九州国立博物館『トピック展示 視覚×革命 異国と出会った江戸絵画―神戸市立博物館名品展―』図録 2013
・神戸市立博物館企画展『若芝と鶴亭―黄檗宗の画家たち』図録 2011

縦長の楕円が等間隔であいた太湖石に留まる白鷴と、背後に伸びる芭蕉。白鷴は踊るようなリズムある首もとの毛、悠然と振り返る表情が存在感を際立たせている。明・清朝の補子(文・武官が階級を示すため、服の胸と背に付けた鳥獣の記章)で白鷴は文官五品にあたり、太湖石とともに吉祥モチーフである。芭蕉は等間隔で緑の筆を入れて境目を残すことで葉脈を持つ葉を描き出す。若冲の筋目描きにも通ずる表現といえ、芭蕉が生み出す幅広の面的な曲線が美しい。なお、芭蕉は同時代の唐画の画家たちが関心を抱いたモチーフだった。芭蕉は南国の香りを漂わせる植物といわれ、寺院の庭にしばしば植えられるが、鶴亭が嗣法した長崎・聖福寺にも大ぶりの芭蕉が今も育っている。

【長崎ゆかりの近世絵画】

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