大根にねずみ図 だいこんにねずみず

日本画 / 江戸 

鶴亭筆 (1722-1785)
かくてい
江戸時代/18世紀後期
紙本墨画
101.5×27.5cm
1幅
自題:「甲子や大根の名も/不老富貴 かう(孝)のもの(者)とも/成そ目出たし 寿米翁自題」

印章:「五字菴」(朱文方印)「浄光之印」(白文方印)「画禅」(遊印、白文長方印)

来歴:1986神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館・長崎歴史文化博物館特別展『我が名は鶴亭』図録 2016
・神戸市立博物館企画展『若芝と鶴亭―黄檗宗の画家たち』図録 2011

薄墨を刷いた夜空に浮かぶ二股大根。墨のにじみを活かした菜っ葉の左上には濃墨で曲線を描き、夜空の月のようにも見えます。よく見ると、かわいらしい白ねずみが菜っ葉を食べています。鶴亭の自題から、甲子の日の夜に子の刻(23時~1時)まで起きて語り合い、大黒天を祭る「甲子待ち」にちなむ作品とわかります。甲子の日は六十干支の一番目で、吉日と考えられてきました。絵画と俳諧に遊ぶ鶴亭の魅力を伝えてくれる作品です。


 甲子や大根の名も

  不老富貴かう(孝)のもの(者)とも

   成そ目出たし

     寿米翁自題

[「甲子待ち」をする甲子の日を迎えた。大黒天の名が富貴に通じて孝の者となるように、二股大根を菜っ葉まで風呂吹き大根にして、香の物として全部食べてしまうのはなんともめでたいことである。]

【長崎ゆかりの近世絵画】

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