山水図 さんすいず

日本画 / 江戸 

鶴亭筆 (1722-1785)
かくてい
江戸時代、明和元年/1764年
紙本墨画
30.5×74.7cm
1幅
落款:「甲申夏/崎江寉亭農」

印章:「鶴亭圖書」(白文円印)「五字菴」(朱文方印)「獨傲秋霜」(遊印、白文楕円印)

来歴:1964神戸市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館・長崎歴史文化博物館特別展『我が名は鶴亭』図録 2016
・神戸市立博物館企画展『若芝と鶴亭―黄檗宗の画家たち』図録 2011

鶴亭には珍しい横長の大画面に、水辺の山水を描いた作品です。前景中央から反時計回りに緩やかな弧を描くように土坡が連なり、左遠景の山々へ続いています。右手には柳樹に囲まれた家並み、丘を越えた台地には一軒の扁平な四阿(あずまや)、川に架かる橋の先には塀に囲まれた二階建ての楼閣が描かれています。まるで無人の山水の中に、鑑賞者を遊ばせるような誘導的な構図です。細い濃墨の輪郭線、細かく入れられた点苔、やや青みがかった墨、何本も狭い間隔で入れられた淡墨の土坡の皺、墨の擦れは、「滝に双鶴図」(個人蔵)など明和年間の水墨作品に共通する特徴です。

【長崎ゆかりの近世絵画】

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