象図 ぞうず

日本画 / 江戸 

渡辺鶴洲筆 (1778-1830)
江戸時代、文化10年以降/1810年以降
絹本著色
42.2×56.5
1幅
落款:「鶴洲」

印章:「(印文不明)」(白文方印)「元成」(白文方印)

来歴:池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019
・國立故宮博物院特別展『交融之美 神戸市立博物館精品展』図録 2019
・長崎歴史文化博物館『珍獣?霊獣?ゾウが来た!~ふしぎでめずらしい象の展覧会~』図録 2012
・神戸市立博物館特別展『日本絵画のひみつ』図録 2011
・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008

海辺の松樹のもとで、草を食む1頭の象。傍らでは赤い帽子を被り、髭をたくわえた異国の象使いが象の頭を撫でています。食欲と優しさに充たされたのか、象は満足げな表情。右方からは異国人の従者が草束を運んできており、この象の旺盛な食欲がうかがえます。上方の海に目をやると、中景にオランダの旗を掲げる艀、遠景には2艘の蘭船が描かれています。本作品は文化10年(1813)にオランダ船(実際にはイギリス船)が長崎にもたらした5歳の牝象を描いたものと考えられていいます。この象は長崎奉行所立山役所で見分ののち、江戸幕府が受取を拒否したことで、わずか3ヵ月で送り返されました。渡辺鶴洲(1778-1830)は唐絵目利であったため、出島に繋がれた象を実見できたと考えられています。陰影、体毛、シワなど、細部まで写実的な描写は、実物の象を見た経験と鶴洲の優れた技倆を伝える作品です。

【長崎ゆかりの近世絵画】

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