裲襠 紺地二重蔓牡丹唐草文金襴 りょうとう  こんじふたえづるぼたんからくさもんきんらん

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染織 / 南北朝 

南北朝時代・14世紀
1領
重要文化財

これは、舞楽の衣裳です。舞楽とは、舞をともなう雅楽のことで、雅楽とは平安時代以降、宮廷、寺社などで演奏された音楽のことです。
この裲襠(りょうとう)は、首を通して着る長いベストのようなもので、舞楽の中でも、動きの激しい「走舞(はしりまい)」に用いられます。
胴の部分は、繻子(しゅす)というつやのある地に金の糸で、牡丹と唐草の模様が織り出された金襴(きんらん)が使われています。これは、当時の日本にはない、中国・元時代のもの。また、裏地には永和4年(1378年)に奉納されたと書かれており、制作年代がはっきりしているという点でも、大変貴重なものです。
この裲襠の周りの房に注目してください。これは絹糸の房ですが、根元は精練されており、毛先は生糸(きいと)そのままのごわごわとツヤのない状態を残しています。こうして、けものの毛のようなワイルドな質感が表現されているのです。日本の衣服には、動物の毛を用いる習慣がなかったため、毛の質感を工夫してあらわした、元祖フェイクファーといえるでしょう。この荒々しい雰囲気、走舞にぴったりではないでしょうか。

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