菊屋橋二丁目遺跡出土黒楽茶碗
きくやばしにちょうめいせきしゅつどくろらくちゃわん
概要
菊屋橋二丁目遺跡出土黒楽茶碗
きくやばしにちょうめいせきしゅつどくろらくちゃわん
東京都
近世
体部はほぼ垂直に立ち上がる半筒形で手捏ね製の軟質陶器である。全体は歪みが少なく、見込みの立ち上がりは丸くならない。高台は丸みを呈し、底部がらせん状の兜金高台である。高台内を含めた全体に光沢のない黒釉を総掛けにしており、底部内外面付近ではいくらか赤みが混じる。欠損部分に見られる胎土は、やや粗く白味である。刻印・文字書き等は有しない。
口径約11.5㎝、底径約12.0㎝、高台径約5.0㎝、器高約7.0㎝、高台高約0.5㎝
1点
台東区西浅草3丁目25番16号
台東区指定
指定年月日:20200313
台東区教育委員会
有形文化財(美術工芸品)
平成3年6月に発見された。当地は、切絵図等から推測すると江戸時代は寺院地内であり、発見場所は墓所と推定され、埋葬の副葬品の可能性が高い。
無印であり、大振りの作りや光沢のない釉調等から、「楽焼」の古手の作品と推測される。