青磁鳳凰耳瓶 せいじほうおうみみへい

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陶磁 /    

中国・龍泉窯
南宋~元時代・13世紀
陶製
高31.5 口径11.7 底径10.7 重1692
1口

首の左右に鳳凰のかたちの耳が付いた青磁の花生けです。おそらく格の高いお茶席で使われたものでしょう。
一口に青磁といっても、作られた窯や時代によってその色あいは様々です。この作品は、中国の南宋時代から元時代に、現在の浙江省(せっこうしょう)南西部にある龍泉窯(りゅうせんよう)で作られたもので、不透明な淡い青色が特徴です。この青を粉青色と呼びます。日本人は古くから龍泉窯の青磁の優品を「砧青磁」(きぬたせいじ)と呼んで愛好してきました。青磁といえばこの色合いを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
実は、日本には、この作品と同じような形の青磁の名品がいくつも伝わっています。なかでも有名なのが、かつて徳川3代将軍家光が所持していた「万声」(ばんせい)(和泉市久保惣記念美術館蔵)と「千声」(せんせい)(陽明文庫蔵)という銘の2点です。「万声」は国宝に、「千声」は重要文化財に指定されています。
この作品は国宝や重要文化財の指定こそうけていませんが、色の美しさ、全体に調和のとれた堂々とした姿ともに、国宝の「万声」にも遜色のないものといえるでしょう。

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