竹蒔絵重箱及び台
タケマキエジュウバコオヨビダイ
概要
勢いよく延びる竹を描いた重箱と台のセット。台と蓋は四つずつあり、重箱を二段と三段にわけて使うこともできるが、竹の図の繋がりは固定的で各段の入れ替えや回転は不可。蓋裏の朝日の図は四通りに描き分けられている。外箱の署名から、塗りは三木表悦(初代、一八七七~一九四九)、蒔絵は神坂祐吉(一八八六~一九三八)が行ったとわかる。双方とも近代京都を代表する名工で、この重箱は、彼らが博覧会向けの作品ばかりでなく、大きな商家のハレの日の道具を製作していたことを伝える。