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鹿のいる聖母子

概要

鹿のいる聖母子

版画 / リトグラフ(石版画) / ヨーロッパ

ブレスダン、ロドルフ  (1822-1885)

1871~78年

リトグラフ・紙(エッチングによる原画を転写)

25.1×19.9

額装

 「新約聖書」の「マタイによる福音書」の<エジプト逃避>などに説かれる幼子イエスとその両親ヨセフ、マリアからなる聖家族を主題とした、フランス十九世紀の版画家ブレスダンの石版画である。
 二頭の鹿をはじめ、奥深い森の中に住むさまざまな小鳥や動物たちに囲まれて憩う聖家族の様子が、小さな画面に非常に精緻な技法によって表現されている。
 ブレスダンの細密な技法による幻想的な版画は、在世中、あまり評価されなかったが、その作風は、象徴派の画家ルドンに強い陰を落とすことになった。
 また、彼は、ユゴーやボードレールら当時の文学者たちから熱狂的な称賛を受け、小説の主人公にもなるなど、当時の美術・文学史上で忘れられない存在である。 (毛利伊知郎)

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キーワード

ルドン / ヨハネ / 黙示録 /

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