仙盞形水瓶 せんざんがたすいびょう

工芸 / 奈良県 

朝鮮半島・統一新羅時代 9~10世紀
銅製 鋳製 轆轤挽 鍍金
高27.4 胴径9.5
1口

 小形の仙盞形水瓶。低めの高台に肩が張った胴をのせ、胴の肩に皮袋形の古様な形式の注口をつける。注口には円形の蓋がある。胴と頸の境にわずかな紐状の突起を巡らし、頸の上に八角面取りをほどこした棒状鈕のある尖台をのせている。尖台と頸の口縁は固着されていること、胴の裾がすぼまった点は高麗時代の浄瓶(じょうへい)にも通づるが、古様な添水口の形状や洗練された器形から判断して、制作時期は唐文化の余韻を残す統一新羅時代の末期と考えるのが穏当であろう。

奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, p.288, no.47.

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