東海道五拾三次之内 14 原《朝之富士》 とうかいどうごじゅうさんつぎのうち 14 はら あさのふじ

木版画 

歌川広重 (1797-1858)
うたがわひろしげ
日本
天保4-5年(1833-34)
木版多色刷
22.6×34.4cm
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『東海道五十三次之内』の出版が始まった時には、北斎の『冨嶽三十六景』は既に刊行され、その富士に江戸の庶民は驚愕していたころである。富士の大きさを描くにあたり、広重が北斎の『冨嶽三十六景』をいかに意識していたか。あらゆる描写をつくした北斎の冨嶽を見た広重にとって、朝焼けに赤く染まり始める富士の山容、富士を仰ぎ見る母娘や供の者、田畑のつがいの丹頂鶴など、いずれも北斎を超えたものにはならなかったはずである。画面枠をはみ出す富士の意表を付く構図に、その広重の思いを見るような気がする。

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