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てい

概要

てい

考古資料 / 奈良県

中国・中商期 紀元前15世紀

弦紋

高21.5 口径16.3

1個

 鼎(てい)は、肉などを煮で供献用(きょうけんよう)の料理を作るのに用いた鍋である。中国では新石器時代以来、三足のついた鼎や鬲(れき)が発達した。二里頭期にすでに青銅の鼎が作られていたが、本格的に発達したのは晩商期になってからである。商代後期までは実用的なものであったと考えられ、この鼎のように文様がないか、ごく簡単な文様しか持たないものが通有である。この時期の鼎には、大抵火にかけたときの煤がついている。本器は商代前期と後期の間(商代中期)の例で、三足が中空で先端がとがっているのが特徴である。

坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, p.36, no.93.

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キーワード

/ 紀元前 / / 青銅器

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