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萌黄地卍唐花模様袷法被

もえぎじまんじからはなもようあわせはっぴ

概要

萌黄地卍唐花模様袷法被

もえぎじまんじからはなもようあわせはっぴ

染織 / 能楽 / 江戸 / 東京都

江戸後期・19世紀

丈105.0 裄91.5

1領

渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 国立能楽堂

収蔵品番号 NS75

独立行政法人日本芸術文化振興会

未指定

 萌黄地に卍文を石畳状に配し、そこに上文のように大きな6弁の蔓付き唐花文を散した袷法被である。
 卍文は、インドでビシュヌ神の胸毛より起こった吉祥のしるしで、仏菩薩の胸・手・足などに現れた吉祥・万徳の相を示す。日本や中国では釈迦の象徴と考えられていた。図形には向きによって2種類があり、活字の卍とは逆向きの右卍と呼ばれる形が原形とされ、卍は左卍になる。この装束でも、よく見ると、左卍文と右卍文を1段ずつ交互に配置している。
 袷法被は半切を着けて鬼神、荒神役に用いたり、大口を着けて武人の甲冑姿を表すため、金襴の武張ったものが多い。この袷法被も金糸が多くの面積を占め、大きな唐花文を大胆に配置することで、豪壮な雰囲気を醸し出している。

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キーワード

Shibuya / 法被 / 渋谷 / Tokyo

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