一行書 玉不琢不成器
いちぎょうしょ たまみがかざればうつわにならず
概要
一行書 玉不琢不成器
いちぎょうしょ たまみがかざればうつわにならず
青蓮院宮 尊鎮法親王 (1504-1550)
しょうれんいんのみや そんちんほっしんのう
日本
室町時代後期/16世紀前期
紙本墨書
104.9×22.8cm
1
広島県廿日市市大野亀ヶ岡10701
海の見える杜美術館
幕府の決定を不服として高野山に出奔するなど、活動的な様子を示す数々の資料がある。書では尊鎮流を開き、入木須知という筆道書に「尊鎮親王より梶井尊悟親王へ送り給ふ書」があり、絵巻の詞書きや、物語の題字なども残されている。
この一行書は儒教の五経の一つ「礼記」に所収。続いて「人学ばざれば道を知らず、是の故古の王は国を建て民に君し、教学先と為す」とあり、「艱難汝を玉に為す」と同義語である。堅忍不抜の強固な志が現れている。後奈良天皇の弟宮に当たる。(『名筆へのいざない―深遠なる書の世界―』海の見える杜美術館2012 解説より)
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