木造獅子頭
もくぞうししがしら
概要
木造獅子頭
もくぞうししがしら
岐阜県
鎌倉
ヒノキ製、彫眼、漆塗り
構造は頭部をふくむ上顎部と下顎部を別材とし、上顎部は一材の刳り抜きで、両眉と鼻付け根の突出部に小材を貼り、両耳(後補)は別材の挿しこみ。下顎は大略一材で内部に舌を彫り出す。接合は頭部後寄りの両頬に鉄棒を固定、これに下顎に取り付けた環金具を通す。上下の歯の前列に鉄板を打ち付け、右目の瞳に三日月形の金具を付け、左の眼球に半球形の金具を被せる。眉、上唇に沿って植毛用の小穴が開けられ、頭部後端に布留め用の数個の小穴がある。
表面は現状では黒漆だが、所々に金箔の小片が残ることから、もとは漆箔であったか。眼の瞳は黒漆、眼頭、目尻を朱漆とするほか、耳内、歯茎と内面はすべて朱漆。歯は不明(現状黒漆)。
高さ(耳を除く) 28.8cm
長さ 35.6cm
幅 34.2cm
1面
岐阜市美江寺町2丁目3番地
岐阜市指定
指定年月日:20151201
美江寺
有形文化財(美術工芸品)
美江寺伝来