一路功名図 いちろこうみょうず

日本画 / 江戸 

熊斐筆 (1712-1773)
ゆうひ
江戸時代、宝暦4年頃/1754年頃
絹本淡彩
117.3×46.2cm
1幅
落款:「一路功名到白頭之句/繍江熊斐補圖」
印章:「熊斐印」(白文方印)「淇瞻」(朱文方印)「興到筆隨(下2文字欠)」(遊印、白文長方印)

来歴:1986神戸市立博物館

参考文献:
・広島県立美術館特別展『入城400年記念 広島浅野家の至宝』図録 2019
・神戸市立博物館・長崎歴史文化博物館特別展『我が名は鶴亭』図録 2016
・神戸市立博物館特別展『コレクションの精華』図録 2008
・神戸市立博物館特別展『花と鳥たちのパラダイス』図録 1993

樹上から水面をのぞき込む一羽の白鷺。その頭上を白頭翁(シロガシラ)が飛んでいます。「鷺(lù)」と「路(lù)」の音通から、一羽の鷺で「一路」を意味しています。白頭翁は頭頂部の白さから白髪、すなわち長寿を表しています。「一路功名到白頭之句 繍江熊斐補圖」の落款から、ただ一筋に功名を志し、立身出世して、長寿となるという、人生の成功の路を歩み続ける吉祥性が込められている作品です。水面をじっと見つめて獲物を狙う凛々しい白鷺は、まるで手柄を立てて栄進を求める姿のようにも理解できます。「沈南蘋画図百幅」にも挙げられる典型的吉祥画題です。なお、尾張徳川家では宝暦3~4年(1753-54)頃に8代・宗勝が長崎奉行を通じて、熊斐に絹本の花鳥画屏風1双及び掛幅3幅を注文したことが熊斐「猛虎震威図」(徳川美術館蔵)附属文書から判明します。「一路功名図」も尾張徳川家伝来で、12代・斉荘の娘である利姫が広島浅野家10代・慶熾に嫁いだ際の婚礼道具とされました。

【長崎ゆかりの近世絵画】

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