塩田村絵図
しおたむらえず
概要
文化7年(1810)に製作された、摂津国有馬郡塩田村(現在の神戸市北区道場町塩田)の絵図。同村の住民による共同管理を経た後、個人によって守り伝えられ、当館が受贈するに至たりました。
塩田村は近世を通じて領主が何度か交替しており、絵図製作時は江戸幕府、摂津国三田藩、上総国飯野藩の入り組み支配でした。本資料は、そのうちの飯野藩領を明示したものです。村内の田畑は上・中・下で区別されています。田地(黄)、道筋(赤)、池川溝(青)、山河堤(緑)、九鬼様御料入組御田地(白)が色分けされているほか、川刎が描かれ、村内の寺社なども確認できます。
【近世の神戸】