花木図押絵貼屏風
かぼくずおしえばりびょうぶ
概要
四君子(蘭、竹、菊、梅)と、芭蕉、松、棕櫚、木蓮を組合せた、12図からなる水墨の花木図の押絵貼屏風である。筆者の鶴亭(1722-1785)は、長崎・聖福寺の黄檗僧であり、絵画を得意とした。来日した清の画家・沈南蘋(1682-?)やその弟子である熊斐(1712-1772)が広めた鮮やかな花鳥図を多数制作したほか、本図のような、黄檗僧が墨戯として描く水墨の花木図もてがけた。本作の類例として、「四君子・松・蘇鉄図屏風」(神戸市立博物館所蔵)がある。鶴亭の水墨花木図は、伊藤若冲(1716-1800)にも大きな影響を与えたと考えられている。