布袋図 ほていず

絵画 / 南北朝 

14世紀 南北朝時代
絹本墨画
縦86.1 横40.1
1幅

滝の落ちる崖の手前に、袋に坐り腹を出して笑う布袋(ほてい)を表わす。布袋は、未来の救世主・弥勒(みろく)の化身として禅宗で信仰を集め、中国と日本で盛んに描かれた。水墨画の布袋図は無背景が多いなかで、本図は山水を舞台とする構成が珍しい。また布袋と背景とで筆法を使い分けることも特徴であり、日本の初期水墨画の佳品として重要である。画面の左下に印章「栄賀」があることから、本図の作者を仏画を得意とする詫磨栄賀(たくまえいが)(十四世紀活躍)とする見解がある。かつて、三井財閥の基礎を築いた実業家で茶人としても有名な益田孝(鈍翁(どんのう)、一八四八~一九三八)が所蔵した。

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