藤山氏像

油彩画 

安井曽太郎 (1888-1955)
ヤスイ、ソウタロウ
昭和23年/1948
油彩・キャンバス・額・1面
82.0×64.5
左下に署名

11
藤山氏像
Portrait of Mr.Fujiyama
1948年
油彩・麻布
82.0×64.5cm
左下に署名:S.Yasui
かつて安井は、写実をめぐる問題について、「写実というのは、空想的なものではなく、現代生活の中に実際あるものを、如何にもそのものが其処にある様にしかも絵画的に現わすことだと思います」と述べ、さらに「生き生きした自然のものを画面に現わすには、どうしても必要なだけの変形や、強調や省略が入用だと思います」(「写実とセザンヌの絵」『美術』昭和10年2月号)と語っている。この所信は、留学から帰国後の長い模索期を経てつかんだ写実観であり、それは、彼の《金蓉》(1934年、東京国立近代美術館所蔵)などの肖像画にもっともよく発揮されている。事実この作品に示されているように、背景をたくみにとりこんで均衡をたもつ構図にささえられつつ、「変形」や「強調」、「省略」が加えられた結果、骨格だけが明快となり、それが作者の得た実感そのものとして表現されている。なお、モデルとなった藤山愛一郎(1897ー1985)は、戦前から東京商工会議所会頭など財界のトップの地位にあり、戦後は1957年に岸内閣の外相に就任するなど政界で活動し、その後も私財を投げ打って政治活動をつづけた人物である。

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