冨嶽三十六景《武陽佃島》 ふがくさんじゅうろっけい ぶようつくだじま

木版画 

葛飾北斎 (1760-1849)
かつしかほくさい
日本
天保元−天保3年(1830-32)頃
木版多色刷
1

佃島は元々、隅田川の河口に自然に出来た寄洲。徳川家康は幕府を江戸に置くにあたり、摂津国佃村の漁民を江戸に呼び寄せた。その後、隅田川河口の三角洲を埋め立て、島を作り、漁民達はそこに住む様になったとされる。幕府は佃島の漁民たちに、江戸近海で、優先的に漁が出来る様な特権を与えて保護したといわれており、毎年十一月から翌三月頃までは白魚漁がさかんに行われ江戸風物のひとつであった。先の広告に「富嶽三十六景 前北斎為一翁画 藍摺一枚・・・(中略)又は佃島より眺る景・・・」とあったように、「武陽佃島」は藍一色で摺られた版であったが、この版は、後摺りで、富士の背景の空が夕日に染まる空へとアレンジされている。様々な動きを見せる、船への取材は、約15年前に刊行された『北斎漫画』に見ることができる。特に画中手前の船の積み荷の形は、富士の形と相似させているところも面白い。

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