住吉蒔絵硯箱 スミヨシマキエスズリバコ

漆工 

縦:22.2cm 横:20.7cm 高:4.1cm
1合

典型的な室町時代の硯箱。方形面取の被せ蓋造で、蓋表は月夜の松原、波に岸辺に建つ殿舎、蓋裏には中景に住吉社頭と反橋、遠景に淡路島、近景に松原の塩釜を配す。またこれらの景に「すみよし」「松 とし なく」の文字を樹間などに散らしている。 「住吉の松の木まより見渡せば、月落ちかかる淡路島やま」(『従三位頼政卿集』)を意匠したものであろう。 このように古典文学の1場面、詩歌を意匠した硯箱は中世蒔絵の1つの特徴である。また蒔絵技法も最も手のこんだ時期の作品といえる。

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