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菊花文螺鈿経箱

きっかもんらでんきょうばこ

概要

菊花文螺鈿経箱

きっかもんらでんきょうばこ

工芸品 / 関東 / 東京都

東京都

高麗

蓋に大削面を取った合口造。内朱、外黒漆の箱。意匠は螺鈿に金属の縒線を用いて立菊文、菊唐草文、連珠文、襷文を配し、蓋甲中央の枠内に螺鈿にて「大方廣佛華厳経」、前側面に「□二」の文字を表す。左右側面につく鉸具と蝶番、前後につく菊座の鐶の真鍮製金物は当初ではない。

縦37.6 横19.4 高26.4

1合

東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9

重文指定年月日:19570219
国宝指定年月日:
登録年月日:

独立行政法人国立文化財機構

国宝・重要文化財(美術品)

本経箱は、高麗版経を収めたと思われる箱である。もと毛利家に所蔵されており、同家の伝えによると、周防大寧寺(大内義弘創建)の什物であったといわれ、同寺に大内家から高麗版経と共に寄進されたことが考えられる。
高麗螺鈿器は数えられる程度の遺品しかなく、稀少な遺例である。

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