忠臣蔵十一段目夜討之図 ちゅうしんぐらじゅういちだんめようちのず

木版画 / 江戸 

歌川国芳 (1797-1861)
うたがわくによし
江戸時代、天保2年頃/1831年頃
木版色摺
25.4×37.2
1枚


来歴:池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館特別展『異国絵の冒険』2001
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019
・勝盛典子「大浪から国芳へ―美術にみる蘭書需要のかたち」(『神戸市立博物館研究紀要』第16号) 2000

仮名手本忠臣蔵のクライマックス、雪夜に大星由良之助をはじめとする義士たちが主人の敵である高師直の館を襲撃する場面。忠臣蔵をテーマとした浮世絵の多くが歌舞伎に取材した芝居絵で、館内部での乱闘ぶりを描くものが多いのですが、本図は、雪の街路から塀を登り、館内への侵入を試みる義士たちの姿を描いてはいます。表題がなければ忠臣蔵の場面とは認識できない光景で、雪に覆われているとは言え、当時の日本の武家屋敷としては異様な雰囲気があります。

長崎に舶来し、石川大浪→歌川国芳と伝来したと思われる、オランダの地理書・ニューホフ『東西海陸紀行』の銅版挿図のひとつ、「バタヴィアの町の役人と職人の家」を転用しています。オランダ風とも東南アジア風とも言える異国の住宅を高師直の城館に、オランダ人を大星由良之助に描き換えています、さらに椰子を松に、南国の強い日差しにみちた空を満月の冬空に置き換え、熱帯バタヴィアの風景を、雪景色のなかの緊迫感溢れる討ち入りの瞬間に変身させています。

【江戸の絵画】

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